どうやって教える?「縄跳び」(前跳び)
うちの子、年長さんなのに縄跳びがとべなくて・・・
私が教えてあげてもなかなかうまくいかず、子どもはイヤになっちゃうし、私もイラッとしちゃうんです。
一体どうやって教えたら良いものかしら?
教えてぴょんこせんせい
大人には簡単な縄跳びですが、子どもはなかなか上手に跳べないもの・・・
そこには理由があるんですよ!
今回は、縄跳びの前跳びができるようになるには、どのようにしたら良いか紹介します。
子どもにとって縄跳びが難しい理由
大人には簡単にできてしまう縄跳びですが、なぜはじめての子どもにとっては難しいのでしょうか?
そこにはこんな理由があるんです。
子どもの特徴
子どもにとって縄跳びが難しいのには、子どもの運動能力の発達が未熟なことがあげられます。
まず、ジャンプをしながら縄を回す行為自体が自然な動きではなく、手の動きを上から下へと、本来の自然な動きとは反対に回さなくてはいけないこと。更に、ジャンプとリズムを合わせなければいけないのですが、複数の動きを同時にするのは難しく、混乱してしまうということです。これらは何度も繰り返して練習をしていくうちに身についていきます。
しかし、縄跳びをすること自体が単調なので飽きてしまったり、うまくいかずにイライラしてしまったり、縄が体に当たって嫌になってしまったり・・・
そんな子どもを見て大人もイラッとしてしまいがちですが、こういう時こそ良いところ探しをしてみましょう。「縄跳びの持ち方がカッコイイ!」「ジャンプが上手になった!」「回し方が良くなった!」何でも良いので、褒めてモチベーションを上げ「もっとやりたい!」「また練習したい!」という気持ちにしていきましょう。
また、子どもの集中力は10分といわれています。無理に続けると飽きてしまい、面白く思えなくなってしまうので、ダラダラと練習するのではなく、10分以内の練習を毎日行う方が効率的になります。
練習に入る前に
個人差もありますが、早いお子さんで3歳頃から縄跳びに興味を持つようになります。本格的に練習をする前に、まずは準備をしましょう。
縄を用意しましょう
まずは縄を用意しましょう。初心者は、重さを感じられるものの方が、縄をバランスよく回すことができるので、はじめは「ロープ」タイプがオススメです。縄跳びが上達していったら、縄を変えていくと良いでしょう。
縄の長さは長すぎても短すぎても回しにくくなってしまいます。両足で縄の真ん中を踏み、両肘を直角に曲げて開いた長さがちょうど良いといわれていますので、子どもに合わせて調整してあげましょう。
縄跳びに慣れよう
縄を用意したら、縄跳びに慣れていきましょう。
はじめは、地面の低いところで縄を動かしヘビに見立て、ジャンプをして跳び越える「ヘビさんジャンプ」がオススメです。縄跳びに触れ、楽しく遊んで慣れていき「楽しい!」という気持ちを育んでいきましょう。
練習方法
4〜5歳くらいになると、縄跳びの前跳びに挑戦してみたいと思う子が増えてきます。
しかし、いきなり跳ぶことと縄を回すことを同時に行うことは難しいので、それぞれ分けて練習していきましょう。
ジャンプの練習
縄跳びをするには、その場で連続してジャンプができるようになる必要があります。
両足ジャンプ
その場で両足ジャンプをさせてみましょう。
言葉だけで伝えてもわかりづらいので、説明をしながら実際にやってみせましょう。
子どもがジャンプをしたら、まず次のことをチェックしてください。
●左右の足がバラバラになっていませんか?
●前に進んでしまったり、回ったりしていませんか?
このような場合はその場での両足ジャンプがうまく続かないので、次に姿勢をチェックしてみてください。
◎二つの脚が揃っていますか?
◎目線が下がっていませんか?
◎背中が丸まっていませんか?
◎膝を軽く曲げ、前に向けていますか?
練習方法は、縄跳びを地面の上に円を描くように置いたり、フラフープなどを使い、はみ出さないように真上に跳ぶようにジャンプしていきましょう。その際、ベタ足で跳ぶのではなく、つま先に意識をして力を入れられるようになっていくとバランスも取りやすくなっていきます。
はじめははみ出してしまったり、連続して跳べなくても、次第にできるようになっていきますよ!
リズムジャンプ
縄跳びを跳ぶことは、一定のリズムでジャンプしていくことが必要になっていきます。
そこで、お子さんの好きな音楽を流してジャンプをして遊んでみましょう!手拍子をしたり、一緒に手をつないでジャンプをしてあげると、リズムが取りやすくなりますよ!
縄をまわす練習
縄を持って回す動作は子どもにとって案外難しいものです。正しい持ち方で縄を回すことができるよう、教えていきましょう。
縄の持ち方
縄跳びのグリップは、親指を伸ばして軽く握ります。この時に握った親指を手の中に入れないのがポイント!
親指の爪が見えるように握ると、たくさん跳んでも疲れにくいだけでなく、脇が閉まって安定するので、縄を回しやすくなります。
縄を片手で回す
縄は、いきなり両手で回すのではなく、はじめは片手で回してみましょう。
縄跳びのグリップをまとめて片手で持ち、手首を使って後ろから前へと回してみます。手首の使い方が今ひとつわからない場合が多いのですが、繰り返していくうちにコツを掴んでいくので、すかさず褒めていきましょう!片手ずつ練習をしていき、苦手な方の手はゆっくり回して慣れていきましょう。
縄を両手で回す
片手ずつ持っていた縄を両手に増やし、後ろから前へと同時に回します。地面に当たるときの音がずれてしまう場合は、手拍子をし、タイミングを掴みやすいようにしてあげましょう。
→両手で縄を回すタイミングが合うようになってきたら、縄が地面に当たるタイミングでその場で両足ジャンプをする練習をしていきましょう。
縄を跳んでみる
両足ジャンプと両手で縄を回すことが上手になったら、実際に縄を跳んでみましょう!
①グリップを左右に持ち、縄が足の後に来るようにセッティングします。
②縄がゆっくりと頭の上を通り、前へと回すようにしていきます。
③縄が地面についたらジャンプ!
繰り返し行っていくうちに自信がつき、縄を回すスピードも早くなっていくことでしょう。
→慣れてきたら、1回跳びができるように練習をしていきましょう。
連続跳びが上手になるために
1回跳びができたら、連続跳びができるように練習をしていきましょう。
連続で跳ぼうとすると、両足がバラバラになりやすくなってしまうので、足をそろえるよう意識していきましょう。
ふたり跳び
連続跳びの感覚を掴むのに有効なのが「ふたり跳び」です。
ママやパパ、お兄ちゃん・お姉ちゃんなど、上手な人に縄を回してもらいながら一緒に跳ぶようにしましょう。洋服の一部を握らせると、ジャンプのタイミングを掴みやすくなります。一緒に跳ぶことにより、楽しさや喜びを共有することができ、縄跳び練習のモチベーションも上がりますよ‼︎
まとめ
縄跳びの練習は、失敗を繰り返しながら、地道にコツコツ練習していく必要があります。また、できるようになるのには個人差があります。
焦らずに楽しく続けていけることができるよう、失敗を指摘するのではなく、少しでもできた部分を見つけて、褒めて自信につなげていきましょうね!
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